RGB印刷の構築~ドットゲインカーブの作成

RGB印刷の構築~ドットゲインカーブの作成

土山印刷でのRGB印刷は、CMYKにオレンジ、グリーンを加えた6色プロセス印刷で、従来のCMYKインキによる4色プロセス印刷と比較して、色調再現領域を拡げることが可能となり、よりモニター上の色に近い品質でお客様に提供できる印刷になっております。

今回、RGB印刷の立ち上げに当たりデータ取りの一番最初になります、ドットゲインについて紹介させていただきます。

先ず、何故、ドットゲインカーブを作成し直す必要があるのかですが、今までの土山印刷での印刷はほとんどがスクエアドット175線で行っておりましたが、6色を刷ることで角度振りができない為、FMスクリーンでの対応が必要になり、当然、網点形状や線数を変えることでドットゲインが変わりますので、再度、ドットゲインの作成が必要となります。

今までの土山印刷の基本となる印刷物はプロセス4色であれば、175線で下記の濃度を基準として印刷をしています。

濃度基準

新しく取り組むRGB印刷にあたり、FMスクリーン・高細線再構築が必要となります。印刷のオペレーターに刷り濃度を変化させて刷らせることは生産、品質面で効率がよくありませんので、175線以外の物がきても標準濃度ですればよい状態にしておく必要があります。そこで重要なのがドットゲインカーブです。

ドットゲインカーブはCTPで焼き付ける際に使用するものです。

ドットゲインとは?
オフセット印刷で、網点を作っているインキは、PS版からプランケット、そして紙へと転移します。そのときにシリンダーの圧力で網点が延ばされたり、印刷後、紙にインキがにじんだりすることによって発生します。このように機械的な要因によって網点が太ってしまいます。これとは別に、印刷後の網点が紙の内部で反射した光によって太って見える、光学的なドットゲインもあります。ドットゲインの大きさは、網点の面積がどれくらい広くなっているかで表されます。当然、無地(0%)やベタ(100%)の部分ではドットゲインは発生しません。網点の周長が長いときに、ドットゲインは一番大きくなります。理論的には、50%の網点のときに一番ドットゲインが大きくなります。

ドットゲインの変化

上記の内容を踏まえた上でテストを行いました。 テスト内容は目標になる175線と今後使おうとしている230線・FMの3種類を付け合わせ印刷をすることにしました。

FM、175AM、203AM

当然、刷濃度は基準値で刷り、刷られた印刷物の3種類のドットゲインを計測し、基準値を175線で測定したものとし、FM・230線で計測したものを専用のソフトに入力し、ドットゲイン率のカーブを作成いたします。作成したドットゲインカーブをCTP焼付け時に生かし、再度、版出力⇒印刷⇒計測と段階を踏み、3種類が合うまでこの作業を繰り返しおこないます。 補正を繰り返し行ったドットゲインカーブを完成することで少なくとも3種類に関しては同じ刷り濃度で刷れば、極めて差異が小さくなります。